■第211段 働きやすい職場をつくるためには
(テーマ 従業員をうまく仕切る) 平成18年2月6日
●人間関係に問題があると、効率が悪くなる
環境を整えるとは、人の力を100%発揮できるような働きやすい職場をつくることだ。具体的にはどのようなことなのだろうか? 製造業のある会社の事例で紹介しよう。
同じ製造現場で働いている32歳のAさんと55歳のBさん。社長は会社の将来のため、どちらかを管理職にしようとした。Bさんは職人肌の技術者で、管理ができないのに対し、Aさんは同じ技術者でも、管理者としての能力がある。そこで、Bさんに了解をとり、Aさんを課長にした。
ところが、Aさんが課長になったとたんに、Bさんはいろんな問題を起こして現場が混乱するようになった。頭では理解していても、心では反発しているのが行動に表れている。そんなBさんをAさんが諭しても、態度は一向に変わらない。これでは、個々人の能力を活かすどころの話ではなく、生産効率にも大きく影響する。
●役割を理解し、認め合わないと能力は発揮できない
このケースのように職制が機能していなければ、社長はAさんとBさんの話をそれぞれ聞き、客観的に判断しなければならない。どちらが正しいのかを把握してうえで、Bさんに「お前の了解をとってやったのに、何をやっているんだ。いい加減にしろ。イヤならば辞めろ」と迫らなければならない。これではじめて年下のAさんは課長としての機能を発揮できる。
会社組織で、個々人が能力を発揮するためには、それぞれの役割を理解し、認め合うこと。全従業員がわかっていなければ、組織としての強さも出てこない。それを徹底させるのが社長の役割であり、環境づくりである。
そのためには、社長は常に職場の目配りをして、コミュニケーションを図ること。従業員の間では周知の事実でも、経営陣は知らないこともあるからだ。
いくら広い新しいビルに引越しをしても、セクハラやパワハラ(上司によるいやがらせ、パワーハラスメントの略)、いじめなどがあれば、環境は整わないのである。
文責 山田 咲道 公認会計士・税理士
中央区の税理士 エース会計事務所 会社設立できる公認会計士 東京都
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