■第257段 スピード経営2
(テーマ バックオフィスを効率化する) 平成18年12月25日
●時間をかけるか、時間をかけないかの違い
ビジネスでは「時間はコスト」(第14段参照)であり、「時間=お金」である。利益を上げるカギとなるのは、「お金を稼ぐこと」「お金の節約」を時間をかけずに行うことである。かけた時間に対応させて考えると、次のようになる。
▼お金の節約(固定費を下げるために行うこと)
時間をかける⇒ヒトを使うこと⇒コストアップ⇒利益減
時間をかけない⇒モノやサービスを使うこと⇒コストダウン⇒利益増
▼お金を稼ぐこと(売上を上げるために行うこと)
時間をかける⇒ヒトを使うこと⇒コストアップ⇒利益減
★時間をかけない⇒ヒトとモノを効率的に使うこと⇒コストダウン&短納期
⇒売上増&利益増
第256段で説明したように、時間をかけてお金の節約しても、本当の「コストダウン」には、ならない。お金を稼ぐのに時間をかけない「スピード経営」は、コストダウンと売上増を同時に実現し、利益を増加できる、優れた経営手法である。
●「スピード経営」をするには、仕組みが必要
実際には、社長が間違った「お金の節約」をして、コストアップとなっている会社は少なくない。たとえば、電気代の節約や古い機械を大切に使うことなど、なるべくお金を使わないでケチることを考えているのは、この代表例だ。
一方、社長が「時間=お金」であると理解し、ヒトとモノを効率的に使い、処理速度を2倍、3倍……にするのが「スピード経営」であり、コストダウンと短納期の2つを同時に実現できる。
スピード経営は、工務店の経営を考えるとわかりやすい。それまで家を建てるのに1年間かかっていた納期を半年にすると、もう1軒の家を建てることができ、売上が倍になる。受注から出荷までの時間を短縮できれば、売上を上げることができるというわけだ。利益増にもつながる。
納期を2分の1に短縮するために、いくら「もっと働け」と従業員に尻を叩いても、実現は不可能である。処理スピードを2倍、3倍にするには、社長が率先してリーダーシップをとり、仕組みをつくらなければならない。
文責 山田 咲道 公認会計士・税理士
中央区の税理士 エース会計事務所 会社設立できる公認会計士 東京都
(一言)
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