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第270段 パソコンを使う優位性
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テーマ パソコンで情報活用する 平成19年3月26日

ITは、経営戦略を遂行するためのもの

 私たちは、仕事でパソコンを使うのは当たり前になっている。しかし、なぜパソコンを使うのかという目的をきちんと理解していないとうまく使えない。私がパソコンを使いはじめのときには面倒くさく、「紙とペンでいいじゃないか」と思ったものだ。20年ぐらい使い込んだ現在では、パソコンはなくてはならない道具となっている。

 パソコンの使い方についての書籍はたくさんあるが、いかに経営として使うかについては、誰も書いていない。理論的に整理されていない一方、年々ITは進化しており、コンピュータ会社がどんどん世の中を席巻していくことになる。中小企業では、社長が効率や付加価値、スピードを考えて、IT投資、IT化を進めていかないと生き残れない。

 米国企業では、CEO(最高経営責任者)、COO(最高執行責任者)が経営の中心的な役割を担い、CFO(最高財務責任者)とCIO(最高情報責任者)が脇を固めている。CFOは単なる経理ではなく、経営から数字を見ることであり、CIOも経営戦略を遂行するためにIT導入を考えることである。

 いかに、自社の競争力を高め、優位性を築き、収益を獲得するか――。まずは、基本中の基本、どうしてパソコンを使うのかを考えてみたい。

繰り返して使える「再利用性」

 ワードで文章をつくるのは、見栄えが良いのはもちろん、一回文書をつくると雛形になり、流用できるという再利用性である。一回ごとに手書きをしても、切り張りしてコピーしてもいいが、時間がかかる。たとえば、契約書を一回ワードで作成すれば、バリエーションを変えることにより、何度でも半永久的に使うことができる。

 請求書、領収書、送り状なども同様である。再利用できるような文書は、会社の財産となる。財産となるような再利用できるデータ作成をするのが重要だ。


 文責 山田 咲道 公認会計士・税理士
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(一言)

 お金だけが、会社の財産ではない。






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