■第276段 先進的な技術は、すぐには受け入れらない
(テーマ 優れた商品をつくる) 平成19年5月7日
●他社よりも優位で、画期的なのが優れた商品か
商品開発を行うときに多くの人は、同業他社よりも優位で、画期的な商品をつくろうとする。しかし、このような特別な商品は市場が小さい。売上拡大を目的として商品開発をするのに、市場が小さい商品を開発したら、背反する。
なぜ特別な商品は、市場が小さいのだろうか。一言でいえば、ユーザーがついていけないからだ。たとえば、携帯電話を考えてみよう。最初は通話だけだったが、インターネット接続ができるようになり、カメラなどの機能が付加された。徐々に高機能になっているから、ユーザーは使いこなすことができる。
逆にNTTドコモの903iシリーズのようにミュージックプレーヤー機能、地上デジタル放送「ワンセグ」対応、携帯クレジットなどが使えるおサイフケータイ機能など、最初から多機能の携帯電話を発売したら、ユーザーは使いこなせない。
●凡人感覚で、商品開発をする
人間には、教育・訓練して慣れるという時間が必要であり、先進的な技術はすぐに受け入れられない。新しい技術をすぐに使いこなせる人は少なく、ほとんどの人はボタンしか押せない。
このように考えれば、ボタンしか押さないという人をターゲットにして商品開発をしたほうが成功できるということが理解できる。優れた商品とは、ボタンを押すだけで誰にでもすぐに使えるもの。天才感覚ではなく、凡人感覚で考えると、高機能な携帯電話ではなく、通話だけできる低機能な携帯電話という逆転の発想も生まれてくる。
文責 山田 咲道 公認会計士・税理士
中央区の税理士 エース会計事務所 会社設立できる公認会計士 東京都
(一言)
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