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■第277段 ２つの商品開発で失敗した理由
（テーマ 優れた商品をつくる） 平成１９年５月１４日
●市場を読み違えた「TAX Navigator」
私の事務所では、平成９年に開発した国税六法のCD-ROM「TAX
Navigator」と平成16年に開発した経費節減のポータルサイト「スーパーコストダウンドットインフォ」という２つの商品がある。結論からいえば、売上は上がっているものの、この２つは大きな市場を開拓できていない。
「TAX Navigator」は、条文の検索や編集加工がパソコンでできたら便利だろうと考えて開発した。半年ごとにバージョンアップをして、送付しているのが約400のユーザー。「便利だ」と喜ばれているものの、なかなか伸びない。その理由は、パソコンを使える税理士が少なかったという市場の読み違えである。書籍のほうが利便性の高い税理士がまだまだ多い。
●専門性が進みすぎた「スーパーコストダウンドットインフォ」
「スーパーコストダウンドットインフォ」は商品開発をした原点が間違っていた。世の中には会計事務所は多数ある。上位にいくには、ほかの会計事務所を出し抜かなければならない。世の中にないものを開発しようと思い込みが強く、専門性が高くなりすぎた。
あまりにもニッチで数がこないことに加えて、依頼されたときには私が行わなければならない。サービス業で陥りがちな失敗の典型的なパターンである。属人的なサービス・商品は長続きしない。そのためには、社長自らが動くのではなく、従業員ができるような商品を開発をしなければならないということ。規模拡大するためには、組織として受けられる体制づくり、および商品開発をしなければならない。
文責 山田 咲道 公認会計士・税理士
中央区の税理士 エース会計事務所 会社設立できる公認会計士 東京都
（一言）
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