■第288段 部下の器に合った仕事を調整する
(テーマ 大局から経営を考える) 平成19年7月30日
●段取りが悪いと、残業が増える
2つ目の「部下の器に合った仕事を調整すること」も、1つ目の「部下の足りないところを足すこと」と同様、できない管理職の例からお話ししよう。
これも弊社で実際に起きたことである。私が残業のないように従業員の仕切りをしていたのを管理職のAに任せたときの話である。Aに仕切りを任せると、従業員の残業が増え、残業代が基本給よりも多くなった。
Aは月曜日に「金曜日までに行ってください」ではなく、木曜日に「明日までに行ってください」と指示するため、どうしても残業になる。仕切りでもっとも重要なのは段取りだ。段取りが悪い人を管理職にすると、従業員が日々残業で疲弊し、効率が悪い組織になる。
●安請け負いするとは、タダ働きになりやすい
さらに悪いのは、段取りの悪い人は、安請け負いもしやすいこと。行き当たりばったりで、勢いだけで仕事をしているから、「わかりました。いいですよ」と引き受け、タダ働きをすることになる。段取りが良ければ、お客さんから何かを頼まれたときに、時間を読むことができる。まずはお客さんと価格の交渉。折り合いがつかなければ、断ることもできる。
サービス業で収益を上げるには、いかに自分を高く売り、高い価格にできるかどうかにかかっている。その逆で、お客さんにいい顔をしようと安請け負いや安売りをすると、「貧乏暇なし」に陥り、抜け出すことができない。結果、組織が、どんどん疲弊化していくことになる。
文責 山田 咲道 公認会計士・税理士
中央区の税理士 エース会計事務所 会社設立できる公認会計士 東京都
(一言)
くだらない残業をさせる罪は重い。
よろしければ、ぜひご購読をお申し込み下さい(Presented By )
サイト内検索
〒104−0045
東京都中央区築地2丁目11番9号RBM築地駅前ビル6階(地図)
TEL 03−3516−8941 FAX 03−6740−1328
E−Mail ace@jobtheory.com
URL https://www.jobtheory.com/
会社経営とは 戦う経営ブログ 社長の道!『仕事の徒然草』
前段へ 次段へ
TOP サイト内検索 テーマ別 日付順(No順) 最新号
|