■第289段 係長・課長のときに教育し、見極める
(テーマ 大局から経営を考える) 平成19年8月6日
●お客さんと従業員から支持されても…
段取りが悪い管理職は、お客さんと従業員のウケはいい(実は、こういう社長も多い)。お客さんが頼んだことは何でもタダでホイホイ引き受けるからであり、従業員には夜食を買ってくるなど、ご機嫌をとるからだ。
管理職の段取りが悪くて残業になっていることに気がつく従業員は少ない。さらに、お客さんからはウケはよくても、評価・信頼されているわけではない。小間づかいのように、いいように使われているだけだ。
社長にとって、残業代などの経費だけが増大するうえ、連日の残業で組織の効率が悪くなるのは大問題だ。社長がその状況を改善しようとすると、段取りの悪い管理職と対立。社長は評価しないが、従業員は評価している管理職の味方につく。社長という悪者がいると団結しやすく、リーダーである社長が孤立するという最悪な組織になるので、注意が必要である。
●管理者の育成に必要なこと
大企業ではキャリアプランが確立され、役職ごとにやるべき仕事が定義されていることが多い。中小企業ではどちらも定まっていないため、管理職の3つのスキルのうち、1と2は次のような理由で身につかないことが多い。
1.部下の足りないところを足すこと→思いやりの欠如でできない
2.部下の器に合った仕事を調整すること→段取りが悪くてできない
3つ目の「部下の能力を伸ばすために教育すること」は、1と2ができなければ到底ムリである。
社長は、係長や課長のときに、3つのスキルをつけさせるように教育し、評価すること。部下の実力を伸ばし、働きやすい環境をつくることができるのが良い管理職であり、次世代の役員や経営者として相応しい人材である。昇給・昇進は年齢ではなく、管理職の仕事をきちんと評価して決めることは、良い組織をつくるために欠かせない。
文責 山田 咲道 公認会計士・税理士
中央区の税理士 エース会計事務所 会社設立できる公認会計士 東京都
(一言)
段取り八割、仕事は二割。
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