■第307段 決算書の良し悪しが融資の金利が決める
(テーマ 会計を活用して節税する) 平成19年12月10日
●優良企業の金利は、1%以下もある
現在は、銀行が決算書を評価する時代であり、融資の金利は決算書の良し悪しに比例している。都銀の金利は、優良企業だと1%以下もあるのに対し、決算書が悪い会社は4〜5%。1億円の借入金では年間400万円も違う。ひとり雇えるほど差がつく。
それでは銀行では、どのようにして金利を決めるのだろうか。銀行ではシステムを使って、決算書をA、B、Cなどと評価する。売上高、純利益、利益率などで点数評価をするというわけだ。特に、評価が悪いのは、債務超過になっている決算書。
債務超過とは資本がマイナス、資産が負債よりも多い状態になっていることで、こういう決算書になっている会社は少なくない。世の中の7割の法人が赤字であり、たとえば資本金が300万円の会社で、350万円の赤字を出したら、50万円の債務超過。赤字が続いていけば、債務超過がどんどん膨らんでいく。
●決算書を良くするのを、最優先すべき
以前は税金対策として赤字決算にしても、金利には影響がなかった。銀行が担保主義をとっており、それまでの融資実績、会社の規模や人間関係も考慮していたからだ。そして、バブルのときに不正融資が続出。その後、俗人的な融資から脱するために、システムにより一律化。決算書で判断するようになった。
時代が変わっているのだから、税金を払っても、決算書を良くしたほうがいいのは明らかだ。決算書が悪化すると、金利が高くなる。税金を払えば金利が安くなるのに、払わないから、それ以上金利が高くなる。税金を払わない会社は、銀行からも見放される時代になった。
文責 山田 咲道 公認会計士・税理士
中央区の税理士 エース会計事務所 会社設立できる公認会計士 東京都
(一言)
時代は、どんどん変わっていく。
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