■第345段 年功序列の一番の問題
(テーマ 大局から経営を考える) 平成20年9月1日
●年功序列は終身雇用とセット
年功序列の仕組みを考えてみると、20代前半から半ばまでは会社がその人の成長を見越して支払い、スキルを蓄積した20代後半から40代前半までは会社を支える屋台骨となる。給料は働きよりは低めで、低く抑えた分を中高年の社員に「いままで御苦労さん」と高く支払う。働き盛りから搾取してベテラン社員に分配する、いわば中間搾取構造になっている。
終身雇用とセットになり、高度経済成長期にはうまく機能していたが、低成長が続く現在、会社は永続するという前提さえも崩れている。上場企業でも倒産する時代であり、会社が一生の面倒をみてくれる保証はない。ひとつの企業に居続けるのもリスクであり、大企業に就職しても、2、3年で退職する人も増え、人材の流動化が激しくなっている。
●中途採用で優秀な人がとれない
問題なのは、人材の流動化が激しくなると、日本的経営である「年功序列型・終身雇用制」は対応不能になるということだ。
象徴的なのは、中途採用がスムーズにできないこと。優秀な30代はそれなりの給料を求めてくるから、「うちは年功序列なので、この給料で我慢してください」といったら、採用できない。優秀な人を中途採用でとりたいのであれば、社長は無理してでも年功序列から成果主義に変更することだ。
文責 山田 咲道 公認会計士・税理士
中央区の税理士 エース会計事務所 会社設立できる公認会計士 東京都
(一言)
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