■第400段 会社を長持ちする道具にするには
(テーマ 大局から経営を考える) 平成21年11月16日
●利害関係者に最適な富の分配をする
会社には株主のほかに、従業員や経営者、顧客、仕入先、社会(国や地域)という大切な利害関係者もいて、その人たちに最適な富の分配をする社会的責任を持っている。顧客と仕入先にはビジネスを通じて価値を提供し、従業員には給与、経営者には報酬、社会には税金、会社の将来のためには内部留保として分配している。
それなのに、「もの言う株主」が増え、株主総会で「利益を出さなければ配当を出せないだろう」「儲けられなければ経営者を変えるぞ」と社長に迫ることが少なくなくなっている。配当が上がれば、株価が上がり、株主は常に短期の結果を求めるが、経営は長期的な視点で成長させるのが一番良い。つまり、株主の要求にそのまま応えることは、会社を傷めることになる。
●道具を磨くのは従業員
そもそも所有と経営が分かれたのは、優秀な経営者に任せるためで、株主は経営の知識が豊富ではない。加えて、株主は経営者を供給しないから、従業員の中から育てていかなければならない。会社の未来をつくれない株主に配当するぐらいならば、未来をつくる従業員に賞与を払い、働くモチベーションにしたほうがいいわけだ。
お金がほしいのは株主だけではなく、従業員や社会も同じである。社長は利害関係者みんなにいい顔をするのではなく、いかに仕切るか。「あなたがいうことならば納得だ」とみんなが認めるのが、優秀な社長といえる。
文責 山田 咲道 公認会計士・税理士
中央区の税理士 エース会計事務所 会社設立できる公認会計士 東京都
(一言)
捨石になれ。
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