■第492段 マルチタスクとシングルタスク
(シリーズ 遠きをはかる) 平成25年9月16日
●仕事は同時並行的に進める
仕事ができない人は、仕事をいっぺんに進められず、1個ずつしかやれないものだ。キャパシティがあまりに小さく、1個の仕事のことで頭がいっぱいになるため、いつでもじたばたしてしまう。1と2と3の仕事があっても、ひとつが終わらないと次に着手できないシングルタスクだと、次第に仕事がつまってくる。そういう人は概して、アフター5もテレビを観て食事をして風呂に入って、ぼーっとしている傾向が強い。
一方、仕事ができる人は、1も2も3も重複して進められる。マルチタスクで同時に進行できるから、たとえば3番目の仕事には、仕事ができない人のトータル3倍の時間をかけて取り組めることになる。当然のことながら、出来上がりが圧倒的に違う。シングルタスクでも3に3倍の時間をかければクオリティは上がるが、それでは要領が悪すぎる。
両者はパソコン用語で表現すると、昔のインテル8086と80286ほどの違いがある。どういうことかというと、8086というCPUはシングルタスクしかできず、マルチタスクができるようになったのは80286から。80286はMS‐DOS時代の代表的なパーソナルコンピュータ用プロセッサであったが、OSとしてのマルチタスクの機能は果たせず、ウインドウズになって初めて、たくさんのソフトを同時に立ち上げられるようになった。
●マルチタスクの量を増やすには
マルチタスクの量を増やすポイントは何か。パソコンを打ったり、メールを打ったりする実際の作業の時間は短い。書くことが決まっていれば、すぐに書けるから、さっとやればいい。それよりも、結果を出そうと思ったら一定量考えなくてはいけない。つまり、考えている時間のほうが作業時間より長いから、シングルタスク的に考えていると埒が明かない。
結局、思考の問題である。年賀状作成でいうなら、初期の段階から、いかに文章とデザインをトータルに考えていくかが大切である。
同時進行でどれだけの量の仕事を走らせられるか。1本1本が仕事=稼ぎだから、ひとつずつ片付けるのでは、はっきり言って稼げない。私の場合は50〜100本のマルチタスクでずっと走っている。日ごろから、そういうふうに自分を鍛えているのだ。
文責 山田 咲道 公認会計士・税理士
中央区の税理士 エース会計事務所 会社設立できる公認会計士 東京都
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