■第644段 マルチタスクで効率を上げる
(シリーズ 仕事の順番) 令和2年3月16日
●楽なのはシングルタスク
相手がお客さんでも上司でも、仕事をたくさん依頼すれば同じ時間に対して仕事はいくつも進捗する。だが、コミュニケーションを怠って頼まなければ、一個ずつしか進まない。
コミュニケーションに使う時間は短い。だから、一番やりやすいはずだが、最もはしょられやすい。多くの人は、「電話→メール→相談・指示→業務」の順番ではなく、最後の「業務」からとりかかってしまう。しかも、業務はシングルタスクで、一つだけ人に頼んで、その間は何もしない。資料をお願いしたら、その資料がくるまで暇になる。あまり暇そうだと社長に怒られるからと、忙しいふりをする。シングルタスクの方が楽なのだ。
人に仕事を頼むのはコミュニケーションだ。頼めないと、シングルタスクになって処理数が減る。頼むタイミングが遅ければ戻りも遅くなる。切羽詰まって、残業体質になる。
先手先手でコミュニケーションできれば、仕事はどんどん回り、マルチタスクの数が上がっていく。平行処理の数が多いほど、自分の付加価値が高まる。早く自分に返ってくれば、仕事に早くかかれるし、時間をかけて取り組める。時間効率もよく、仕事の上がりも早い。シングルタスクと違って、マルチタスクは一個に対して時間がいっぱいとれる。
●労働効率を上げる構造
シングルタスクとまではいかなくても、並行処理する仕事の数はせいぜい2、3個という人が多い。なぜか。残業して稼いでいる人が大勢いる。残業した方が評価される会社もある。残業が当然とされている会社もある。本来なら3分の1の時間でできることを延々とやっているほうが余計なことを頼まれない。労働者は根本的に不効率な方がいいのだ。
まさに労働法の弊害である。労働法規がダラダラと働くことを促している。厳しく時間管理をしていくと、逆にクリエイティビティが失われ、創造性が欠如していく。日本企業の一番問題なところだ。頭を使わなくなり、機械的になっていってしまう。
残業代をゼロにするのは不可能だ。だから、うちの事務所ではみなし残業制度を採用している。45時間の固定でフィックスしてしまえば、0時間でも45時間分を払うから、労働効率を上げて早く帰った方がいい。早く上がった方が得な構造を作っているのだ。
文責 山田 咲道 公認会計士・税理士
中央区の税理士 エース会計事務所 会社設立できる公認会計士 東京都
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