■第680段 いかにリスクを回避するか
(シリーズ 登山に学ぶ) 令和3年9月20日
●問題なのは「道迷い」
登山は基本的に危険なスポーツだ。崖もあるし、いつ死んでもおかしくないレベルの危険性を伴う。事故を起こさないのが当たり前の世界だが、潜在的に事故率が高い。
実際に登山をしている間はリスクが顕在化しないが、一歩間違うと命を落とす。そのリスク回避をきっちりしきれないと、まずい事態に陥る。もちろん保険にも入るべきだ。
最悪のケースは「道迷い」から始まる。大抵、「道に迷います、時間がなくなります、焦ります、転びました、滑落しました」と、道に迷うところからスタートする。いかに道に迷わないかが重要だ。しかし、実際はしょっちゅう迷うものなのだ。自分も大体2、3回は迷ってしまう。山道には都合よく道を尋ねられる相手もいない。
山には変な道がいっぱいある。例えば、地図上では右に行くように見えても、実は迷い道になっていて、一回左に行ってから右に行くのが正解という場合もある。縮尺が大きく、ディテイルがわかりにくい地図を、しっかり見極めなければならない。
●リスクを最小限にとどめる
致命的なのは下りで迷ったときだ。上りは道が狭まっていくから、デタラメにでも上を目指せば頂上で収斂する。しかし、疲弊した下りで10分道を間違えると、取り戻すのに30分ぐらい上がらなければいけない。夕闇が迫ってパニックになり、どうにかなるだろうと1時間ぐらい闇雲に下ると絶望的だ。上りに3時間以上かかるから完全に道に迷うことになる。迷ったら元に戻るのが鉄則だと頭でわかっても、登り返すのは本当にきつい。
おかしいと思ったら地図を見て、GPSで確認するべきだ。元に戻るか、GPSで道があるのがわかれば無理やりにでも横に行く。私も何回もそういった経験をしている。
困難な事態に遭遇しても、登山をやめようとは思わない。次第に慣れていくものだ。テニスでアキレス腱を切ったり、マラソンで転倒したり、どんなスポーツにも仕事にも常にリスクはある。リスクをいかに回避し、最小限にとどめるかに、真剣に向き合うべきだ。
道迷いなど、理屈上の世界と現実の世界は違うから、現実を理解した上で取り組まないと本物になれないし、おもしろくない。経験しながら、一つずつ潰していくものなのだ。
文責 山田 咲道 公認会計士・税理士
中央区の税理士 エース会計事務所 会社設立できる公認会計士 東京都
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