■第689段 月次決算を行うメリット
(テーマ 会計を活用して節税する) 令和4年2月7日
●月単位で経営状況を把握できる
月次決算は、年次決算の準備を先行していくものだと考えるとわかりやすい。決算作業を早くできれば、年度末に一気にやらずに業務を平準化できる。
正確な月次決算ができれば、儲かっているのか損しているのか、経営状況がきちんと把握できる。年次決算に向けた進捗具合をその都度、認識できるということだ。
交際費をあまり使っていないなど、数字を結果で見て経営を考えていく必要がある。コロナ禍では異業種交流会なども開催されず、飲み会にも行ける状況ではないので仕方がないが、交際費を使っていないということは本来、企業と交際できていないわけだから望ましいとはいえない。そういった実態を月単位で把握しておく方がいい。
月次で数字を見て、正しい決算のための準備を積み上げていけば、年次の決算の精度を上げられる。
●期末の納税予測と資金繰りチェック
例えば、4月から9月までの月次の売上金額の累計が2,400万円、純利益が640万円出ているなら、税金が30%として192万円くらいになりそうだなど、期末の納税額の予想ができる。
申告間際になってから税金1,000万円ですと言われるか、もっと早めのうちに1,000万円になりそうだと予測できるかでは取るべき対応が全然違う。
資金繰り的にも、半年で640万円の純利益なら黒字だからOKだが、赤字なら資金繰りの心配をしなくてはならない。赤字の状態を早めに確認できれば、資金繰りの計画が立てやすい。必要なときに融資の申し込みもできる。
もちろん逆のパターンもある。大きな利益が出そうな場合に、年次決算の前に先行して対策が打てる。例えば、利益が出ているなら有価証券の含み損を売ればいいし、利益を出したければ含み益を売ればいい。
月次決算により、財務状況を早く把握できれば、精度の高い年次決算を行うことはもちろん、政策的に効果的な決算戦略を組み立てられるのだ。
文責 山田 咲道 公認会計士・税理士
中央区の税理士 エース会計事務所 会社設立できる公認会計士 東京都
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