■第716段 株主優待の推奨銘柄とデメリット
(シリーズ バリュー株投資のススメ) 令和5年3月20日
●株主優待のオススメ銘柄
前回もお勧めしためぶきフィナンシャルグループ(7167)は100株で2万円台なので、権利取得の最低単位(1000株)を目指してNISAで積み立てていけばいい。
デパート系などのほか、ゆうちょ銀行(7182)もいい。株価はいま999円で、PERは11.7倍とやや高めだが、配当利回りは5.01%だ。優待は500株からなので50万円ほど必要になるものの、カタログから3,000円相当の商品を選べる。
PER7.09倍、配当利回り4.65%の第四北越フィナンシャルグループ(7327)は100株で2,500円相当の商品を選べる。ただし、継続保有1年以上が条件だ。
他にも、アシックス(7936)は20%引き、クリエイトSDホールディングス(3148)は1500円分の買物優待券など、100株を保有するだけで充実した特典を得られる銘柄がある。自分の使い勝手がいい銘柄を探して検討してみるといいだろう。
三菱HCキャピタル(8593)や三井住友フィナンシャルグループ(8316)には残念ながら株主優待はないが、累進増配銘柄だ。配当性向(PER×配当利回り)は前者が40.4%、後者が41.2%と、どちらも4割ほどで安定している。
●株主優待の落とし穴
株主優待は生活を豊かにしてくれるので、株式投資の入門編としてお勧めだ。といっても、株主優待は投資の最優先事項ではない。クオカードを別にすれば、株主優待の特典はモノだからだ。生活は豊かになっても、キャッシュはたまらない。割引などで経費削減できればキャッシュを多少残せるが、たかがしれている。株式投資の目的はあくまでお金を儲けることだから、優先すべきは税金を安くしてお金を増やすことだ。
株主優待の廃止により、利回りがダウンし、株価が暴落する、これが株主優待の最大のデメリットだ。損を切るのは精神的に苦しいが、株主優待が魅力的でも、減配など業績が悪くなったら、傷が大きくならないうちに損切りか損益クロス取引をするのがコツだ。
自分の基準を持ち、将来の成長が見込めないと判断したら売却する。損益クロス取引を行う際には、継続保有などの株主優待取得の条件を重視すべきではない。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
※投資にはリスクが伴います。ご自身の判断で行ってください。
※株の情報は令和4年11月11日現在のものです。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
文責 山田 咲道 公認会計士・税理士
中央区の税理士 エース会計事務所 会社設立できる公認会計士 東京都
よろしければ、ぜひご購読をお申し込み下さい(Presented By )
サイト内検索
〒104−0045
東京都中央区築地2丁目11番9号RBM築地駅前ビル6階(地図)
TEL 03−3516−8941 FAX 03−6740−1328
E−Mail ace@jobtheory.com
URL https://www.jobtheory.com/
会社経営とは 戦う経営ブログ 社長の道!『仕事の徒然草』
前段へ 次段へ
TOP サイト内検索 テーマ別 日付順(No順) 最新号
|