■第733段 長く働いて健康寿命を延ばす
(シリーズ 個人の財産形成) 令和5年12月4日
●早期退職のデメリット
筑波大の同期から近ごろ、「定年退職しました」という連絡が頻繁に来るようになった。いま59歳だから、58歳くらいで早期退職したことになる。割増退職金がもらえるというメリットにひかれないこともないが、実はあまりいいこととは思えない。
若くして引退し、働かずに家で毎日ゴロゴロと余生を過ごすと、健康寿命が短くなる。FIRE(Financial Independence
Rechire Early)も同じで、30歳で経済的に自立し、早期リタイアすると長生きできない。
やりたいことがあるからと早期に退職しても、10年も20年も続かないことが多い。それに、やりたいことは働きながらでも、いくらでもできる。
安易に早期退職を考えるのではなく、長く働くことを心がけた方がいい。そうすれば、収入が増え、朝昼晩の3食をリズムよく食べ、体を動かし、健康を維持できる。
私が社会性を保てているのは、従業員やクライアントの方々と日々接しているからだ。人との関わりがなくなると、引きこもっている状態と何ら変わらない。
●財産形成の基本は健康
60代を目前にして、親の介護をする年代になった。親が認知症になってしまうと目が離せない。専業で介護をするのはきついものだろう。
特別養護老人ホーム(特養)は介護保険が適用される公的な介護保険施設のため、民間施設に比べて費用が安い。入居一時金も必要ない。それでも、月額費用が10万円くらいかかり、国民年金だけでは足りない。特養には入居条件があり、障害によって介護レベルが上がると入れる。それまでは空き待ちしながら、家族が自宅で面倒をみることになる。
有料老人ホームは安くても月額費用が20〜30万円かかる。年間360万円、10年で3,600万円だ。財産があれば切り崩し、ないなら死ぬまで自宅でがんばるしかない。家を持っている場合は処分して、老人ホームに入る費用を捻出する。
できるだけ長く働き、健康でいることが財産形成の基本だ。長く働くことで収入を増やせるだけでなく、健康寿命を延ばし、社会性を保つことにつながる。
文責 山田 咲道 公認会計士・税理士
中央区の税理士 エース会計事務所 会社設立できる公認会計士 東京都
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