■第746段 信用調査のプロに依頼する
(テーマ 会計を活用して節税する) 令和6年6月17日
●帝国データバンクの評点
エース会計事務所の顧問先には、帝国データバンクがつけた企業の総合評価点数(評点)が55点より下の会社とは取引をしないという企業がある。売り先も仕入れ先も必ず信用調査し、55点以上いかないと基本的には取引を始めない。企業信用調査会社の帝国データバンクも東京商工リサーチも評点は大して変わらない。50点を超えるかが評点の一つのハードルで、49点の会社が異常に多い。悪い会社でも30点はなく40点台だ。60点以上はあまりない。高評価すぎると潰れたときに言い訳できず、逆に低評価だと当該企業からのクレームにつながりかねないということだろう。
50点を超えるのは大変だが、ほとんどの企業は最低でも50点、できれば60点台を目指す。信用力の低い非上場会社は50点にいかず、取引してもらえない。怖いところは、「与信調査の結果、取引できない」とは言ってもらえないことだ。ただ単に注文が来なくなり、切られていく。会社の信用は恐ろしいものだ。
●評点が企業の信用を左右する
エース会計事務所は小と中の間くらいのレベルの規模で、上場会社系の顧問を務めている。そのため、主な調査項目を東京商工リサーチに情報提供している。20年ぐらい前の評点は56点で、資格者の事務所の標準点はクリアしている。自社の評価を調べることはできないが、誰かに頼めば3万円くらいで取得してもらえる。
評点は決算が悪ければ下がり、年数が経って、従業員数が増えれば上がっていく。ある程度の規模感の会社は企業信用調査会社に決算情報が登録され、信用情報が出回る。取引先は開示情報を当然すべてチェックする。だから、信用=高い評点が絶対に必要なのだ。40点台ではいい顧問契約が取れない。自社の対外的な信用が低下してしまうと、金融機関との取引も不利になる。具体的に言うと融資が危うくなり、融資されたとしても借入額が減り、金利も高くなる。
文責 山田 咲道 公認会計士・税理士
中央区の税理士 エース会計事務所 会社設立できる公認会計士 東京都
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