■第23段 人づきあいを考える
(テーマ 商売の王道を知る) 平成14年7月1日
●限られた時間を有意義に使う
1日24時間のなかで、起きている時間を考えると、長い人で20時間、短い人は15時間ぐらいだ。その限られた時間の中で、つき合うのならば、いい人とつき合ったほうがいい。時間はつくろうとしないとつくれないから、悪い人とつき合うと時間のムダになる。
いい人とは、ビジネスで考えると、お金を運んでくれる人、すなわち、お金のある人だ。ただし、いま持っている財産で判断するのではない。いっぱい財産があるけれどケチ。財産はないけれど、サービスの対価として、きちんとお金を払ってくれる人のどちらがいいかといえば後者である。
いい人を定義すれば、第8段で説明したように、「貸し」「借り」の関係がわかり、お互いに金銭面でプラスになる人。こうした人を中心につき合っていく。「お前、友だちだろう。金を貸してくれ」といってくる人は、絶対にプラスにならない。
●お金は関係なく、つき合えるか
独立した当初は謙虚だったのに、業績が上がると、とたんに鼻高々になる人がたまにいる。こういう人とは、私はつき合わないことにしている。「能ある鷹は爪を隠す」というが、お金、精神ともに裕福な人は、「私はお金を持っています」とは絶対にいわない。財産が1億円、10億円になっても、態度は変わらないものだ。こういう人とは、お互いにいい人間関係をつくることができる。お金は関係なく、つき合うことができるからだ。
すべてのことを金勘定で考える人は、いい人間関係を築くことができない。たとえば、いい人だと評価したAさんの会社が危なくなっているとする。そんなときに、「Aさんを助けてやろう」と自らの意思で行動を起こす。
お金は関係なく、つきあいのなかで助けることができれば、Aさんは感謝して、余裕ができたときに、お礼、すなわち「借り」を返そうとする。それがいつなのか、どのように返ってくるかはわからない。お金なのか仕事、あるいは人を紹介してくれるのか、さまざまだ。こういう関係を積み上げていくと、強力なパワーとなる。
ビジネスの発展は、人づきあいの豊かさで決まると断言できる。大切なのは、人を見極めること。「貸し」の概念をわからない人に、忙しい中、タダ働きをして助けても、徒労に終わる。加えて、「助けてください」と頼まれて行うのではなく、評価したAさんに対して、自発的に行うこと。人から頼まれると、「仕方ないな」としぶしぶ行うことになり、見返りがあって当然だと考えるからだ。
文責 山田 咲道 公認会計士・税理士
中央区の税理士 エース会計事務所 会社設立できる公認会計士 東京都
よろしければ、ぜひご購読をお申し込み下さい(Presented By )
サイト内検索
〒104−0045
東京都中央区築地2丁目11番9号RBM築地駅前ビル6階(地図)
TEL 03−3516−8941 FAX 03−6740−1328
E−Mail ace@jobtheory.com
URL https://www.jobtheory.com/
会社経営とは 戦う経営ブログ 社長の道!『仕事の徒然草』
前段へ 次段へ
TOP サイト内検索 テーマ別 日付順(No順) 最新号
|