■第181段 売掛金の回収の仕方2
(テーマ 売れる営業になる) 平成17年7月11日
●売掛金は溜めさせない
回収において重要なのは、「支払いは溜めさせない」こと。溜めさせれば、溜めさせるほど、払えなくなる。一番わかりやすいのは家賃。たとえば月10万円とすると、10万円は払えるが、10ヶ月溜まったら、100万円にもなる。10万円さえ払えない人は、100万円は当然払えない。
融資をしている銀行を考えてみても、カネボウ、ダイエーなどのように債権が巨額になると、抜き差しならない状況になる。破たんすると債権がゼロになり、銀行本体にも影響を及ぼすため、なんとかして再建しようとする。
冷静に考えれば、銀行がそこまで貸し出しているから悪いとわかるが、人間は欲があるから、どうしても期待する。当事者になると、諦めるのは難しい。
結局、きちんと売掛金の管理をして、10万円を滞留したときに、すぐに10万円を払わせることが、お客さんと長くつき合っていくコツである。
●滞留した時点で商品・サービスの供給を停止
次に、もし支払えない状態だったら、どうするかという問題がある。お客さんの状況は個々に異なり、督促した際に「いま、お金がないから、○月の末まで待ってください」といわれたら、待つしかない。
そのときに、商品・サービスを供給するのは、やめなければならない。その状態で、供給し続けていれば、どんどん債権は膨んでいくだけだ。
詐欺師のやり方は、最初は少額を借りて、すぐ返して安心させたあと、次は高額になり、ドロン。行方をくらませる。タチの悪い会社も、最初に催促されたときにはすぐ払い、相手を安心させる。継続供給していると、次は2〜3ヶ月遅れたり、払わなかったりする。
継続供給を行うのは、滞留を認めたことになる。商品・サービスの供給が継続している限り、先方は困らない。困らないので、いつまでもお金は、入金されない。これでは、負けである。
勝つためには、早い時期に諦めて、溜めさせないこと。10万円であれば「もう仕事を継続できません」と、関係を切ることができる。
文責 山田 咲道 公認会計士・税理士
中央区の税理士 エース会計事務所 会社設立できる公認会計士 東京都
(一言)
無銭飲食は、許さん。
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