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■第372段 新卒採用にも影響するブランディング
（テーマ 従業員をうまく仕切る） 平成２１年３月９日
●感じるストーリーの演出
大企業のブランディングは広告が中心だ。わかりやすいのが「I feel Coke.」。というコピーだろう。コーラを飲むのではなく、感じる世界を演出する。感じるストーリーをつくって広告を展開していく。マラソン大会などイベントに協賛するのも、ストーリーづくりのひとつといってよい。
このストーリーの良し悪しが、企業イメージを左右し、新卒採用に大きく影響する。学生はどの企業がいいのかわからない。楽天がいいのか、ヤフーがいいのかはイメージに負うところが大きく、ブランディングがうまくいかないと、将来を支える新入社員の質が落ちる。商品・サービスを売るのとリクルート活動は、ブランディングの両輪だといえる。これは中小企業でも同じだ。
●至誠と実行
同じ業界でも、ブランディングができている会社、できていない会社では、求人の数も質も違う。優秀な新入社員・中途社員が応募し、採用できる会社が伸びていく。
ただし、必ずしも頭のいい人が、優秀な新入社員・中途社員というわけではない。二宮尊徳翁の言葉に、「およそ世の中は、知恵があっても学があっても、至誠と実行とでなければ事は成らぬものと知るべきだ」（『訳注 二宮翁夜話（上）２５』（報徳文庫）とある。
いくら頭が良くても、素直でない人は使いものにならない。本人の素養と従業員教育が総合的に交わって、企業人としての意識やスキルが培われていく。
文責 山田 咲道 公認会計士・税理士
中央区の税理士 エース会計事務所 会社設立できる公認会計士 東京都
（一言）
頭のいい人は、事業を作ることもあるが、潰すことさえある。（松下幸之助）
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