■第410段 会社経営を立て直した「良い仕事」という価値観
(テーマ 従業員をうまく仕切る) 平成22年4月19日
●将来を左右する新人採用、教育
いまは小さくても、社長が魂の入った経営理念をつくり、後継者の育成を第一に考え、良い新人を採用、教育していけば、30年後は大会社になるのも不可能ではない。一方、社長が新人採用に力を注がず、良い新人を採用できないと、成長できないどころか、廃業にもつながる。
有名企業では良い新人を採用できても、教育がうまくいかなければ不祥事が起き、会社が潰れることもある。OBにとっても、非常にツラいことだ。
●三井物産の社長が掲げた「良い仕事」
三井物産では、2002年、2004年と不祥事が続いた。潰れるかもしれないという危機感がある中、経営理念に則った「良い仕事」という価値観を掲げた。私が愛読している『致知』という雑誌の2009年1月号に掲載された三井物産社長の槍田松瑩(うつだ・しょうえい)氏と一橋大学名誉教授、野中郁次郎氏の対談の中で、槍田社長が掲げた「良い仕事」という価値観を浸透させるまでの苦労話が載っていた。
「良い仕事」は抽象的な言葉だから、現場レベルで「どういうことが良い仕事なのだろうか」と話し合いがもたれ、社員一人ひとりが「良い仕事」を考えるようになって定着していったという。
槍田社長は事件が起きた理由のひとつが、業績評価システムだったといっている。前年度比の収益で評価されるため、利益ばかりを追い求めることになって会社が荒れていた。「良い仕事」という経営理念が打ち立てられた結果、仕事の質を重視するように変わり、また数字だけではなく、部下の仕事に取り組む姿勢などプロセスも見るようになったという。
文責 山田 咲道 公認会計士・税理士
中央区の税理士 エース会計事務所 会社設立できる公認会計士 東京都
(一言)
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